世界的に拡大を続ける糖尿病の認知向上を目的に制定された国連デー。毎年11月14日で、この日は世界で初めてインスリンを発見したカナダの医学者、フレデリック・バンティングの誕生日にあたる。国際糖尿病連合(IDF)と世界保健機関(WHO)によって1991年に制定され、2006年12月に国連総会で「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が採択されたことを受け、国連が公式に指定した。現在、世界の成人人口の約5~6%となる2億4600万人が糖尿病を抱え、年間380万人以上が糖尿病によって引き起こされる合併症などで死亡している。2025年には糖尿病人口が3億8000万人に達すると予想され、特に発展途上国での増加が顕著にみられることから、この日を中心に、糖尿病の治療と予防を広く呼びかけるキャンペーンが世界各地で行われる。関連イベントとして、11月14日には東京タワーやレインボーブリッジ、通天閣をはじめ、各国の名所や建造物がシンボルカラーであるブルーにライトアップされる。