関西電力大飯原子力発電所の再稼働に対して、首相官邸前周辺で行われている大規模な抗議行動。首相官邸前デモなどとも呼ばれるほか、アジサイの咲く季節に拡大したことからアジサイ革命と呼ばれることもある。首都圏でデモを主催していた団体や個人によって2011年9月に設立されたネットワーク首都圏反原発連合が主催し、12年3月29日から始めた。基本的に毎週金曜日の18~20時まで、首相官邸前を中心に、国会前や経済産業省周辺などで同時多発的に行われている。4月時点では300人程度だったが、6月に大飯原発再稼働が決定したことを受けて、主にツイッターなどネット上で情報が広まり、参加者が急増。6月29日には、主催者発表で約20万人(警察発表では、約1万7000人)が参加した。抗議行動の特徴は、(1)非暴力直接行動、(2)脱原発以外の主張を行わない、(3)所属団体の旗などを掲げない、(4)抗議中はビラ配布や署名活動を行わないなど。また、子ども連れの人向けにファミリーブロックを設定するなど、多くの人が参加しやすい環境をつくっている。7月13日以降、警察は事故防止のためとして、一部に鉄柵を設置して車道での抗議行動を禁止し、地下鉄国会議事堂前駅の出入りも制限している。