救急医療専用のヘリコプター。救急医療に対応可能な機器や医薬品などを備え、医師や看護師が搭乗して救急現場に直行、初期治療を行いながら患者を搬送する。厚生労働省では2001年より、5年間で30機の目標を掲げて、救命救急センターがヘリを配備する際の補助金事業を始めており、さらに07年6月には、ヘリの全国配備を目指す「ドクターヘリ法(救急医療用ヘリコプターを用いた救急医療の確保に関する特別措置法)」が成立した。最大約1億7000万円という財源確保などがネックとなり、同法成立時点のドクターヘリ配備数は、北海道、千葉県、静岡県など全国10道県の11機にとどまっているが、特措法では、財源確保のための民間基金設立などを盛り込んでおり、配備の促進が期待されている。