日本経済新聞社が2010年3月23日に創刊したニュースサイト(http://www.nikkei.com)。従来の無料ニュースサイト「NIKKEI NET(日経ネット)」を継承・発展させ、本格的な有料ニュースサイトをめざしたもの。日経ネットでは日本経済新聞(日経新聞)紙面の一部分のみだった記事は、電子版では朝夕刊の最終版記事が全文掲載されるようになり、さらに24時間体制で国内外の最新ニュースが随時配信される。また、日経グループの専門記事や情報、データ、海外メディアからの記事の翻訳なども閲覧できるようになった。機能面でも、それまで読んだ記事などを分析して自動的に記事を集める「おすすめ」、登録キーワードに沿った記事を自動表示する「自動記事収集」、オンライン・スクラップブックなどのパーソナライズ機能「My日経」や、記事検索、携帯電話向けサービスなど、電子メディアの特性を生かした新しい活用方法が可能となった。ただし、電子版は閲覧者を、購読料を払う「購読者」、会員登録のみの「登録読者」、それ以外の「一般読者」に分け、これらの内容や機能をすべて利用できるのは購読者のみとし、登録読者、一般読者は読める記事や使える機能が限定される。個人向け購読料は税込みで、日経新聞の定期購読者は日経新聞購読料プラス月額1000円、電子版のみの場合は同4000円となっている。日本経済新聞社では、紙面の発行部数約300万部の1割程度、30万の購読者確保を目標としている。