ご飯やパン、めん類などの炭水化物(糖質)を極端に控え、たんぱく質や脂質を多めにとるダイエット方法。糖質制限ダイエット、ローカーボダイエットともいう。炭水化物は体内でブドウ糖に分解され、血液で全身に運ばれるが、とり過ぎで血糖値が急上昇すると、すい臓からインスリンというホルモンが出て、余分なブドウ糖を体脂肪に変え肥満につながる。そこで、炭水化物を含む主食を1日20~40グラム程度に減らし、そのぶん、たんぱく質や脂質を含んだおかずを食べることで、摂取カロリー量は変えずに血糖値の上昇を防ぐのが狙い。本来は、糖尿病の食事療法である糖質制限食をアレンジしたもので、カロリー制限によるストレスが少ないことが利点。短期的には、体脂肪だけでなく内臓脂肪を減らす効果もある、という研究成果がアメリカで発表された。ただし、高たんぱく食を続けるため、腎臓が悪い人、妊婦、小児には不向き。また、2013年に国立国際医療研究センター病院が行った海外研究論文の解析では、長期的な効用は認められず、理由は不明だが5年以上続けると死亡率が高まる可能性がある、という結果が出た。