国際環境NGOグリーンピースが行っている取り組みで、中国やアジア諸国の染料を使用している工場から排出される有害化学物質による水質汚染をなくすことが目的。2011年7月、グリーンピースは、世界的なメーカーと取引のある中国の2つの繊維加工工場の排水から、残留性のある重金属や環境ホルモンなどの有害化学物質を検出したと発表した。また、アディダス、ナイキ、プーマ、H&Mなど世界的メーカーに対して、工場での有害化学物質の使用を監視・削減しながら、最終的には使用中止するよう取り組むことを働きかけ、賛同を得た。日本企業では唯一、ユニクロを展開するファーストリテイリングが、同年8月にこのキャンペーンに賛同した。さらに同社は、13年1月、20年1月1日までにすべての有害化学物質の使用・排出をゼロにすると、グリーンピースとの間でコミットメント(約束)したと発表した。この「デトックス宣言」を行った企業は、13年1月16日現在、前述の5企業ほか、全13社となっている。