北海道の根室半島の沖合に点在する、志発島(しぼつとう)、水晶島(すいしょうとう)などから成る島々の総称(はぼまいぐんとう)。1945年以降、ロシア(当時、ソビエト連邦)による占拠状態が続く北方四島の一つで、総面積は99.94平方km、根室半島の納沙布岬(のさっぷみさき)との最短距離は貝殻島(かいがらじま)との3.7km。従来、国土地理院刊行の地図や教科書等では「歯舞諸島」と表記されていたが、2007年12月に根室市が国土地理院に名称変更を要望したことから、08年4月1日刊行の地図「日本とその周辺」(500万分の1、国土地理院)から、「歯舞群島」へと変更された。国土地理院では、島々を示す名称には原則として「諸島」を用い、固有名として認知されている場合などに例外的に「群島」を用いる。歯舞群島の場合、外交文書や領土返還運動で「群島」が使われる一方で、文部科学省が「諸島」と表記するなど、不統一が指摘されていた。