東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)で保護者を失った遺児の学びを経済的に支援するために、2011年5月18日、建築家の安藤忠雄らが創設した基金。正式名称は「桃・柿育英会 東日本大震災遺児育英資金」。発起人は、安藤忠雄のほか、指揮者の小澤征爾、ノーベル物理学賞受賞の小柴昌俊、同化学賞受賞の野依良治、根岸英一、ユニクロを展開するファーストリテイリング会長兼社長の柳井正、ベネッセ社長の福武總一郎、サントリー会長の佐治信忠、元兵庫県知事の貝原俊民の9人。一般から、毎年1万円を10年間募金してくれる会員を1万人募り、総額10億円を集めることを目標としている。岩手、宮城、福島3県の遺児に、2012年度から、被災地の教育委員会を通じ、返済不要の奨学金として、小学校から高校卒業までの期間、給付する。名称の由来はことわざの「桃栗三年柿八年」からで、遺児の成長を長く見守るという意味がある。