ユネスコの世界遺産登録を目指して、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」の締結国が暫定リストに記載する候補物件。リスト掲載後1年以上経過しなければ、本推薦できない。2007年1月29日、政府は新たに文化遺産4件と自然遺産1件を追加登録した。内訳は、文化遺産が富士山(山梨・静岡県)、富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県)、飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群(奈良県)、長崎の教会群とキリスト教関連遺産(長崎県)、自然遺産が小笠原諸島(東京都)。これまで暫定リストに入っている4つの文化遺産(古都鎌倉の寺院・神社ほか、彦根城、石見銀山遺跡、平泉の文化遺産)と合わせ、日本の候補はこれで9件となる。なお、琉球諸島はすでに暫定リスト掲載が内定していたが、今回は見送られた。日本には、現在10の文化遺産と3つの自然遺産がある。