学校に過大な要求をしてくる親のこと。モンスター(怪物)とペアレント(親)を合わせた造語で、教育現場で広がっている。支払い能力があるのに給食費を払わなかったり、ちょっとしたことで学校に苦情の電話をかけてきて、損害賠償を請求する、といった保護者が増えて深刻な問題になっている。保護者とのトラブルに巻き込まれた時のために、訴訟費用保険に入る教職員が増え、教職員が弁護士に助言を求めることができる制度を始めた教育委員会もある。政府の教育再生会議は、2007年6月にまとめた第2次報告書の中で、学校で起こるトラブルの解決を支援する、精神科医、法務教官、弁護士、警察官OBといった専門家によるチームを、教育委員会に設けることを提言している。