「自宅にいながら、誰でも簡単にできる仕事」「研修を受ければ、在宅で1日数時間で高収入」などといったうたい文句で求人を募集し、応募してきた人に高額な教材や商品を買わせたり、研修費などの支払いを要求する詐欺のこと。内職をするためにパソコンが必要、スキルを上げるために研修が必要など、手口はさまざま。国民生活センターの発表によると、近年は「携帯電話があれば自宅でも出先でも仕事ができる」「仕事はメール受付やメール発注」といった求人広告に申し込むと、携帯電話用サイトの作成費や登録料などを要求されるというトラブルが増えている。費用がかかることがわかって断ると、申し込み時に送った履歴書や運転免許証から個人を特定されて脅されたり、消費者金融会社で借金をさせられるなど、悪質なものも多い。同センターでは、こうした携帯電話用サイトの制作費や登録料などを請求する内職商法を特に「モバイルサイト内職」と呼んでおり、注意を呼びかけている。手軽な携帯電話を使った詐欺のため、相談者は20~30代の若い世代が多いという。2010年3月ごろから相談が寄せられるようになり、同年11月20日時点で231件の相談があった。