世界の地方自治体や事業の、環境に配慮した住みよいまちづくりの取り組みを表彰する国際コンテスト。「質の高い環境・景観の保全・創造による住みよいまちづくり国際賞」の通称。国連環境計画(UNEP)の支援により、1997年から毎年開催されている。自治体が表彰対象となるまちづくりの国際賞は世界で唯一。審査対象となる自治体は、人口によって5つの部門、カテゴリーA(人口2万人以下)、B(同2万1~7万5000人)、C(同7万5001~15万人)、D(同15万1~40万人)、E(同40万1人以上)に分けられている。コンテストでは各カテゴリーごとに参加自治体が行うプレゼンテーションから、(1)自然景観および都市景観の向上、(2)芸術、文化、遺産の保全、(3)リサイクルなど環境への配慮、など6つの要素を審査委員が評価する。同賞は、市民のより良い暮らしのための自治体の取り組みを国際的に評価することで、同様の取り組みを行う他国の自治体との連携を促進させることなどを目指している。2012年11月、アラブ首長国連邦アブダビ首長国で行われた第16回大会では60都市、67事業が参加し、茨城県守谷市がB部門において銀賞を受賞。国際的な視点を取り入れた、行政と市民が共に行った取り組みが高く評価された。