レイプなどの性犯罪被害者や性暴力被害者が必要とする治療やカウンセリング、警察への通報や告訴のアドバイスなどを1カ所で総合的に行う支援拠点。性犯罪・性暴力被害者は、身体的な被害はもとより、精神的ショックを受け、時には捜査などの段階で二次被害、いわゆるセカンドレイプを受けることもある。また羞恥心から警察への届け出を行わず犯罪が潜在化するケースもみられ、それによって同様の犯罪が発生し、被害が広がる要因ともなっている。2010年には全国に先駆け、大阪のSACHICO、ハートフルステーション・あいちの2カ所がいち早く開設された。12年5月には、内閣府が「ワンストップ支援センター開設・運営の手引」を作成し、設置を各都道府県や政令指定都市に呼びかけた。しかし、財政的な問題もあり、同年11月現在、設置されている都道府県は全5カ所と、まだ少ないのが現状。