動植物系油が砂や汚物などと混じって固まったもの。廃油ボールともいう。家庭や飲食店などから下水道に流された廃油が固まり、大雨などで公共用水域に大量に流出。川岸や海岸に漂着したオイルボールは、悪臭や水質汚染の原因になっており、2006年に東京のお台場で回収されたオイルボールは、東京都下水道局の調べでは2000リットルあった。都内の飲食店の場合、下水道条例で油の回収装置の設置が義務付けられているが、未設置のところも多く、都は08年度から規制の強化を検討している。また、都の下水道局は、家庭から出る廃油を減らす運動の一環として、体と環境を守るために、少量の油でもおいしい料理ができる「ダイエットレシピ」をウェブ上で公開している。なお、オイルボールは、広義には工場やタンカーなどから流出した油が固まったものも含む。