多くの日本企業が進出しているノルトライン・ヴェストファーレン州(NRW)デュッセルドルフ市で、年に一度行われている、日本の伝統文化やポップカルチャーを紹介するワンデーイベント。州政府、日本総領事館などによる共催で2002年から開催されており、ドイツ全土や近隣諸国から約100万人の客を集める大規模なお祭りに発展している。旧市街のブルク広場を中心として、ライン川沿いの遊歩道に設営された舞台やテントで、和太鼓や琴などの演奏や、弓道、居合道、合気道、柔術といった、さまざまな武道の演舞会が行われる。書道や折り紙、生け花、着物の着付けなどを体験できるコーナーもあり、たこ焼きや焼きそばなどの日本食、ヨーヨー釣りなどを楽しめる屋台も出店。1等賞に日本への往復航空券が授与される漫画コンテストも行われている。08年に開設されたポップカルチャーを紹介するゾーンが年々拡大しており、アニメやゲームのコスプレや、ビジュアル系バンドの服装に身を包んだ、日本の若者文化を愛するヨーロッパの若者たちが、大挙して集まるようになり、話題となっている。同ゾーンでは漫画やアニメのグッズ販売が行われ、特設舞台ではコスプレ大会やカラオケ大会が開催されている。夜にはライン川沿いで、ヨーロッパで唯一、日本の花火師たちが打ち上げる花火大会が開催される。また、市のミュージアムや日本文化センターでは、関連行事として、日本映画や陶芸、落語などを紹介するイベントも行われる。10年の第9回は5月29日に開催された。