朝食にバナナと常温の水をとることを基本にして考え出されたダイエット法。予防医学に興味を抱いていた30代後半の会社員が、薬剤師の妻と協力して考案し、2006年7月、インターネット上に「朝バナナダイエット」のコミュニティーを開設したのが始まり。その後、考案者による同名の書籍化(はまち。著、ぶんか社刊)やラジオなどで広まっていたが、08年9月、テレビのダイエット特番で、女性歌手が1カ月半で7kg弱やせた、と放映されて以来、各地のスーパーなどでバナナが午前中に売り切れ、入荷が追いつかないほどのブームになった。「ガマンしない、お金をかけない、時間をかけない」をコンセプトとしたこのダイエット法では、栄養価が高くて胃腸によいバナナなど、1種類の果物を朝、食べたいだけよくかんで食べ、常温の水をこまめに飲む。お腹がすいて我慢できない場合は、15~30分たったら何を食べてもOK、としている。もともと日本の果物消費量第1位と人気のバナナだが、大手輸入各社の出荷量は6月以降、前年比25~30%の高い伸びとなった。