1994年にデンマークで始まった学校での環境学習プログラム。プログラムに参加した学校は「エコスクール」として登録され、さらに一定の基準を満たすと国際認証の「グリーンフラッグ」が授与される。国際NGO「環境教育基金」(FEE、本部・デンマーク)が実施している事業で、国連環境計画(UNEP)の推奨も受け、2010年11月現在で世界50カ国・地域の約3万2000校で900万人以上の子どもが参加している。プログラムは「7つのステップ」からなり、水、ゴミ、エネルギーなどのテーマ選びから調査、計画、実行まで、児童や生徒が主体的に目標を決め、教師や保護者も加わって活動に取り組む。たとえば校内で出るゴミの削減など、取り組みを半年以上続けると、グリーンフラッグ認証に応募してFEEの審査を受けることができる。審査に通過すれば認証を得られるが、その後も2年ごとに更新が必要。日本ではNPO法人「FEE Japan」(東京都千代田区)が事務局となり、10年春に登録が始まった。同年11月現在、湘南学園小学校(神奈川県藤沢市)や水俣工業高校(熊本県水俣市)など、小中高8校が認定を目指して活動している。