体脂肪率や筋肉量など、人間の体を構成する成分(体組成)を測るための器具。体重体組成計とも呼ばれる。測定できる項目はメーカーによって異なるが、体重、体脂肪率、筋肉量、内臓脂肪、基礎代謝、体内年齢、骨量などが主な項目。測定には、接触部に設けられた電極から微弱な電流を流し、体内の電気抵抗値を測定する生体電気インピーダンス法(BIA法)が用いられている。この方法は、脂肪細胞はほぼ電気を通さないが、筋肉などは電気を通しやすいというように、体内の組織や成分によって電気の通りやすさが違う性質を利用しており、得られた電気抵抗値から体組成を推計している。家庭向けに販売されている商品には、大きく分けて足裏で測定する「乗るだけ」タイプと、両手両足の4点で計測する「ハンドグリップ付き」タイプの二つがある。国内の市場はタニタとオムロンヘルスケアがほぼ二分し、パナソニックなどが続く構図。最近では、スマートフォンに専用アプリをダウンロードした上で計測データを転送、日々の変化を自動的にグラフ化するといった、スマホ連動モデルも人気。