JR東日本が導入したハイブリッド鉄道車両。環境へかかる負荷を少なくすることを目的に、JR東日本が開発、製造し、2007年7月31日、JR小海線(長野県)で、世界初となる営業運転を開始した。2種類以上の動力源を併用するハイブリッドカーの鉄道版で、「こうみ」ではディーゼルエンジンとリチウム蓄電池を採用。発車時には、車両の上部に載せた蓄電池の電気のみを使い、加速時にはディーゼルエンジンを起動して、二つの動力源でモーターを回転させる。ブレーキ時にはモーターが発電機となり、生じた電気は蓄電池に蓄えて再利用する。窒素酸化物や粒子状物質の排出を、従来型の車両より約60%低減できるほか、騒音も抑えられる。「こうみ」は、開業に先立って募集、決定した愛称で、正式な車両名はキハE200形。小海線での運行実績をふまえて、他路線への導入が検討される。