2011年3月の九州新幹線鹿児島ルート全線開通により、新大阪~鹿児島中央間を直通運転する新幹線の列車名。09年2月26日、JR九州とJR西日本が発表。08年10~11月に一般公募し、約17万通の応募があり、「さくら」は最も多い7927通を獲得した。また、「凛(りん)」をキーワードに開発された直通車両のイメージとも重なるとして、採用が決まった。「さくら」の名称は、1929年に東京~下関間を運行した日本初の特急列車「櫻(さくら)」で初めて採用。59年からは東京~長崎間の寝台特急として長く親しまれたが、2005年3月に廃止された。新型車両は、N700系をベースに「和のもてなし」を表現。外装には青磁を思わせる「白藍(しらあい)」色に蒔絵(まきえ)のような金のラインが入り、内装にはグリーン席、指定席、自由席の各車両ごとに、それぞれ古代桜、朱桜、若桜を模した木目調と、これに合わせた濃藍(こいあい)、濃菜種(こいなたね)、茜(あかね)と縹(はなだ)色のシートを組み合わせる。1編成8両で、新大阪~鹿児島中央間を約4時間で結ぶ。