2010年8月3日に設立された、裁判員経験者が互いに経験を話し合うためのネットワーク。裁判員経験者有志3人と、「裁判員ネット」など裁判員制度の改善を進める4つの市民団体と、裁判員の心のケアについて提言してきた朝日カウンセリング研究会、そして、元最高裁判事の浜田邦夫弁護士や五十嵐二葉弁護士などの法曹関係者が呼びかけ人となった。裁判員の体験を市民全体が共有することと、経験者の交流の場を設定することで裁判員の心理的負担を軽減することを目的としている。裁判員裁判では、評議に際して番号で呼び合ううえ、判決後も守秘義務が課せられるため、安心して経験を語り合うことが難しいという。同ネットワークは今後、経験者の交流会やシンポジウムなどを行う予定で、第1回の経験者交流会が10年9月20日に開かれる。