東京都内での5万人規模の「さようなら原発集会」と、脱原発を求める1000万人分の署名を集める「さようなら原発1000万人署名」の2つの脱原発行動を進める運動のこと。目標は、(1)新規原発建設計画の中止、(2)浜岡からはじまる既存原発の計画的廃止、(3)もっとも危険なプルトニウムを利用する「もんじゅ」、「再処理工場」の廃棄、としている。経済評論家の内橋克人、ノーベル賞作家の大江健三郎、作家の落合恵子、ルポライターの鎌田慧、ミュージシャンの坂本龍一、作家の澤地久枝と瀬戸内寂聴、詩人・作家の辻井喬、思想家の鶴見俊輔の9人の呼びかけに、原水爆禁止日本国民会議、原子力資料情報室、環境エネルギー政策研究所の3団体が事務局として協力し、実行委員会を発足させた。さらに、精神科医の香山リカ、フォトジャーナリストの樋口健二、キャスターのピーター・バラカン、映画監督の山田洋次、音楽評論家の湯川れい子など各界の約200人が2011年8月現在で賛同人となっている。呼びかけ人らは11年6月15日に記者会見で、同年9月19日に東京の明治公園で、5万人の参加を目標とした「さようなら原発5万人集会」を開くこと、東京電力福島第一原子力発電所事故から1年目となる12年3月11日に、脱原発を求める署名1000万人分を日本政府と衆参両議院に提出することを発表した。9月19日の集会には主催者発表で約6万人(警視庁によれば3万人弱)が手作りのプラカードやのぼりを手に参加し、集会後には3ルートに分かれてデモ行進した。