日常的に介護を必要とせず、自立した生活ができる生存期間。健康平均寿命とも。厚生労働省はこれまで、2000年3月に開始した「健康日本21」で、健康寿命を延ばすことを目的と定め、その実現に向けて、11年2月には、「Smart Life Project(スマート ライフ プロジェクト)」を開始するなどしてきた。ただし、健康寿命の算定方法が十分明確になっていないとし、具体的な数値の公表をしてこなかったが、12年6月、初めて日本の健康寿命を公表した。それによると、10年の健康寿命の平均は、日本人男性が70.42歳、女性が73.62歳で、平均寿命(男性79.64歳、女性86.39歳)とでは男性で9.22年、女性で12.77年の差があった。この差が大きければ大きいほど、日常生活に支障をきたしている期間が長いということになる。厚生労働省では、健康寿命を延ばし、この差を短縮するとともに、都道府県別の格差の是正も目標としている。