児童養護施設で暮らす児童たちや、同施設を退所して自立を目指す子供たちを経済的に支援することを目的とした基金。マンガ「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗り、2010年末から全国の児童養護施設にランドセルなどの寄付が相次いだ、いわゆる「タイガーマスク現象」を一過性のものに終わらせないようにと、父親の子育て支援に取り組むNPO法人「ファザーリング・ジャパン」が企画し、「タイガーマスク」の作者である故梶原一騎(原作担当)と故辻なおき(マンガ担当)の遺族らの賛同を得て、2011年3月1日に発足した。同日行われた記者会見では、運営委員に就任した梶原一騎の妻高森篤子も出席した。基金は今後、一般公募により広く寄付金を募り、上記のような児童養護施設や退所児童への支援をはじめ、児童支援を行う他の個人、任意団体、民間組織等への活動支援、児童養護の現場や退所児童の実態を知る学習会、虐待予防セミナー等の啓発支援を進めていく。当面は、古着、文具、ランドセル等の物的寄付は求めず、また支援に際しては、施設や児童から具体的な要望を聞いた上で、必要に応じた資金援助を行う。