思い当たる原因がないのに、だるい、眠れない、やる気がでない、食欲不振など、心身が不調となる症状の俗称。以前は、受験戦争を切り抜けて大学生となった新入生が、5月の連休明けころから無気力感などを訴え、「五月病」といわれた。近年は、4月に社会人となった新入社員が、研修を終えて職場に配属され、本格的に働き始めた6月ころになるケースが多いという。6月は祝日がなくて十分な休養がとれない上、日照時間の変化によって、ホルモンバランスが乱れたりするため、という説もある。医学的には「適応障害」の一種とされ、放置するとうつ病へ移行する場合もあるため、専門家は医師などに相談するよう呼びかけている。