(財)日本気象協会が監修し、デザインファクトリー(本社・東京都)が製造する熱中症の危険度を知らせる携帯型の機器。手軽な予防策として2009年6月から販売されている。気温と湿度から日本気象協会独自の計算方法で熱中症指標値を算出、LEDランプとブザーで知らせる仕組み。熱中症指標値(WBGT近似値)は、外出はなるべく避け、運動は原則禁止の「危険」、熱中症の危険性が高い「厳重警戒」、定期的な休息と水分補給に気を配る「警戒」、危険性は低いが激しい運動などでは注意が必要な「注意」、危険性が少ない「ほぼ安全」の5段階にランク付けされている。携帯型熱中症計は、「厳重警戒」と「危険」の場合に異なるブザー音が鳴り、電源が入っているときは、常に気温と湿度が表示される。持ち運びが容易な手のひらサイズで、種類は基本型や10分ごとに計測する見守り機能付きのもの、歩数計が付いたものなどがある。価格は1050~2100円(税込み)。東急ハンズやインターネットショッピングサイトのアマゾンなどでも購入できる。消防庁のまとめによると、10年5月31日から8月8日までに熱中症で死亡した人が全国で118人おり、病院に搬送された人は2万8020人に上った。