道路の機能上の分類の一つで、路線全体をおおむね時速60km以上で安全に走行できる構造を備えた道路。2車線以上、原則として交差交通(交差点、踏み切りなど)はなし、などと定められている。幹線道路のネットワークを形成する上で、高速自動車国道などの「高規格幹線道路」と一般国道などとの中間的な道路と位置づけられ、「準高速道路」とも呼ばれている。1994年から2度にわたる指定の結果、2008年現在全国で186路線、計約7000kmの計画路線と、110の候補路線がある。高速道路の場合、計画の決定には国土交通大臣の諮問機関の審議が必要だが、地域高規格道路は国交省の判断で事業が進むため、需要の見通しなどが甘いとの批判がある。08年3月には、有料の地域高規格道路10区間のうち、8区間が赤字であることが判明。また、建設費、維持費をおさえるために、03年には構造の要件が緩和されたが、依然として4車線など高速道路なみの構造で建設されているとの指摘もある。