担子菌(たんしきん)類マツタケ目モエギタケ科の毒キノコ。全体に鮮やかな黄色を帯びている。傘は径2~5センチメートルで、初めは半円型に開いていき、のちに平らになる。世界各地に広く分布し、春から秋にかけて、倒木や切り株に群生する。毒性は強く、食べると嘔吐(おうと)や下痢などの症状が現れ、中毒死した例もある。食用のクリタケに似ているが、クリタケは茶褐色で、形もやや大きい。また、ニガクリタケはかじると強い苦みがあるのが特徴。2010年10月2日に東京都墨田区で、同月5日には長野県駒ケ根市で、クリタケと誤ってニガクリタケが販売されていたことが判明した。現在、野生キノコの販売に関して、食品衛生法に基づく許可は不要となっている。野生キノコが業者や直売所に持ち込まれた場合、食用かどうかの鑑別を行うのは、業者側であったり、持ち込んだ本人に任せていたり、まちまちだという。