東日本大震災の被災地支援や復興対策を目的とした、東北から北関東にかけての高速道路の無料開放制度。2011年6月20日に開始されたが、11年12月1日からは、被災地支援、観光振興、避難者支援を目的とした新たな枠組みが始まった。新しい制度は、被災地支援では、岩手、宮城、福島3県を被災地として位置づけ、青森県八戸道、岩手、宮城、福島3県全域、常磐道水戸ICまでの間の対象路線の通行料金が全車両、無料となる。観光振興は、被災地への観光客増加を期待して新設されたもので、日本海側の秋田、山形全域と新潟県内磐越道、青森の被災地支援の対象路線以外の路線で、自動料金収受システム(ETC)を搭載した普通車、軽自動車、2輪車に限って、土日祝日に通行料金が無料となる。従来から行われていた避難者支援は、被災地支援対象エリア内からエリア外へ避難した被災者や原発事故の避難者を対象に、被災地支援対象路線内で乗降すれば、車両を問わず通行料金は無料となる。ただし、避難者は出口料金所で被災証明書などの確認用書面の提示が求められる。無料開放の実施期限は12年3月31日までとなっている。