新生児が出産時に重度の脳性まひを発症した場合、医療機関側の過失によるものかどうかにかかわらず、一律3000万円の補償金が支払われる制度の名称。産科の無過失補償制度とも呼ばれる。補償以外に、脳性まひになった原因分析なども行われる。財団法人日本医療機能評価機構が運営する民間の補償制度で、この制度に加入している助産所を含む分娩機関で出産した場合に適用される。2009年1月1日以降に生まれた新生児から対象で、出生体重や妊娠期間などいくつかの条件があり、先天性の場合は対象外になる。万が一、新生児が重度の脳性まひで生まれた場合、一時金として600万円が支払われ、残りは年120万円ずつ20年間分割して支払われる。掛金は1分娩あたり3万500円で分娩施設が負担。その分は分娩費に上乗せされるが、代わりに、この制度に加入している分娩施設で出産する場合、出産育児一時金が3万円引き上げられる。2008年12月24日現在、全国の98.6%の分娩施設が産科医療補償制度に加入している。