GPS(全地球測位システム)を利用した、日本初の花粉症情報提供サービス。気象情報会社ウェザー・サービス(本社・千葉県成田市)が、千葉大学大学院医学研究院と共同研究で開発した。利用者は、自己所有のGPS機能付き携帯電話端末から位置情報を逐一発信し、行動ルートを知らせることで、どの場所で、どれだけの花粉に触れたかを推定してもらえる。さらに、くしゃみの回数、鼻をかんだ回数、目やのどのかゆみの有無といった花粉症にともなう症状を、サイト内の電子日記欄に毎日入力しておき、花粉被曝量とつき合わせて、予防や緩和などのセルフケア、医療機関での診断などに役立てられる仕組み。空中花粉濃度などの情報は、NTTドコモが全国2500カ所に設置した環境センサーネットワークシステム(ESN ; environmental sensor network)から、リアルタイムに得たデータを使用する。2011年1月より、NTTドコモのiモードで有料サイトが始まり、KDDI(au)、ソフトバンクでも順次利用可能になる。