地球環境問題に関連した、人類存続に対する危機感の度合いをアンケートで尋ね、その回答によって、世界を9地域に区分して、状況を時計の針で表したもので、旭硝子財団(東京都千代田区)の調査による。環境への危機感として、0時1分~3時を「ほとんど不安はない」、3時1分~6時を「少し不安」、6時1分~9時を「かなり不安」、9時1分~12時を「極めて不安」として示す。旭硝子財団が、「地球環境問題と人類の存続に関するアンケート」として、1992年から毎年1回実施しているもので、2007年は環境分野の有識者3890人を対象に調査を行い、世界96カ国、715人から回答を得て、9月5日に調査結果が発表された。第16回目を迎えた今回は、1992年の調査開始以来、もっとも針が進み、初めて9時30分台に突入。中東とアジアを除く全地域で危機時計の針が進み、日本の危機時刻は9時34分(前年より19分プラス)、北米9時40分(同22分プラス)、アフリカ10時2分(同30分プラス)のほか、温暖化による海面上昇が懸念されているオセアニアは10時27分という深刻な時間となった。