第14回気候変動枠組条約締約国会議。地球温暖化防止の取り組みを定めた気候変動枠組条約の締約国が、毎年末に開催する会議の14回目で、189カ国の代表と384のNGOら約1万人が参加して、2008年12月1~12日にポーランドのポズナニで行われた。先進国に温暖化ガスの削減義務を課す京都議定書は、12年までが目標期限となっていることから、09年末のCOP15で、13年以降の新たな枠組み(ポスト京都議定書)を合意することになっており、COP14はそのための議論を加速させる場とされていた。12日間の議論の結果、09年6月までに条約事務局がポスト京都議定書の原案を提示するとした09年の行動計画、温暖化による被害に関する途上国への資金援助「適応基金」の運営方針などで合意。ただし、注目された(1)2050年ごろまでの長期目標の策定、(2)2020年ごろまでの中期目標の策定、(3)途上国の中でも経済発展の著しい新興国に新たに削減義務を付加、については進展が見られなかった。ポスト京都議定書を合意する予定のCOP15は、09年末にデンマークのコペンハーゲンで開催される。