日本新聞協会が2008年度の新聞記事を対象に、読んで幸せになった記事とその理由を募集したキャンペーン。同協会は毎年4月6~12日を春の新聞週間としており、「新聞をヨム日」の4月6日に先だち、4月2日に受賞者を発表した。5回目となる今回は、国内外から過去最多の1万749件の応募があり、19件が入選作品に選ばれた。大賞は、大分合同新聞の09年1月12日付朝刊に掲載された記事「形見のランドセル『僕が背負う』」で応募した、大分県豊後大野市の川野智子さんが受賞した。記事は、阪神・淡路大震災で亡くなった兄のランドセルを弟が、「僕が背負っていく」と受け継いだという内容。記事で紹介された弟には、新聞を通して読者に幸せを届けた「HAPPY NEWS PERSON(ハッピーニュースパーソン)」賞が贈られた。また、09年から新設された著名人に贈られる「HAPPY NEWS PERSON 特別賞」には、北京オリンピック男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した朝原宣治さんが選ばれた。