国際教育到達度評価学会(IEA)が1995年から4年に1度実施している、算数・数学及び理科の学習到達度に関する調査。TIMSSはティムズと読む。小学4年生と中学2年生が対象で、2012年12月、11年調査の結果が発表された。今回の調査では63の国と地域が参加。日本での調査対象校はランダムに抽出された小学校149校(児童数4411人)、中学校138校(生徒数4414人)。同調査の小4の算数の平均得点は585点(前回07年調査時568点)、中2の数学の平均得点は570点(同570点)となり、どちらも世界5位。理科の平均得点は小4が559点(同548点)、中2が558点(同554点)で、どちらも4位となり、特に日本の小学4年生の算数・理科の得点が向上する結果となった。文部科学省は、ゆとり教育の見直しの成果と評価する。一方、算数・数学の勉強が好きかという質問に対しては「強くそう思う」と答えた小4は31%(前回34%)、中2は13%(同10%)。また理科について「強くそう思う」と答えた小4は52%(同52%)、中2は18%(同17%)となり、それぞれ前回調査から大きな変化は見られず、国際平均を約10~30ポイント下回った。また、今回初めて「保護者の学習への関わり方」の項目も追加され、親が学校で習っていることについてたずねるか、との質問に「毎日あるいはほとんど毎日」と答えた小4は21%(国際平均65%)、中2は12%(同50%)となり、国際平均を大きく下回った。