地球温暖化対策に消極的な国に、批判を込めて贈られる賞。名前の由来は、温暖化の要因とされる「化石燃料」と、「時代遅れ」の意味から。400団体以上のNGOで組織される国際的なネットワーク、気候行動ネットワーク(CAN)が、気候変動枠組条約締約国会議(COP)の開催期間中に、その日の交渉を妨げた3カ国を選出して、会議場の一角で発表する。2007年12月に、インドネシアで開かれたバリ会議(COP13)では、京都議定書が定める温暖化ガス排出削減の目標期限以降(13年以降)の、新たな枠組みが主要議題となったが、(1)排出削減目標を明確にしない、(2)京都議定書をないがしろにした、(3)途上国への環境技術の供与に非協力的、との理由で、会議2日目の1~3位を日本が独占した。1999年のCOP5で、ドイツのNGOが賞の選考を始めて以降、日本の他、アメリカ、サウジアラビアなどが常連国。2001年のCOP6再開会合では、京都議定書への不支持を表明したアメリカが、「世紀の化石賞」(Fossil of the century)に選ばれている。