使用済みの携帯電話やパソコンなど、資源となる金属を含み、リサイクルの対象となる使用済み機器。または、これらを大量に供給する大都市のこと。例えば金は、鉱石1tから50gしか採れないが、携帯電話1t(約1万台)からは300~400gも採れる。2008年1月11日に発表された、独立行政法人物質・材料研究機構(茨城県つくば市)の推定によれば、日本の都市鉱山は、世界有数の資源国に匹敵するという。各金属の量は、貿易統計や産業連関表を使い、素材や製品に含まれて輸入される量から、製品や部品として輸出される量を引いて算出された。それによると、金は約6800t(世界の現有埋蔵量の約16%)、銀は約6万t(同22%)におよび、インジウム(同61%)、スズ(同11%)、タンタル(同10%)など、世界埋蔵量の1割を超えるものや、白金など国別埋蔵量保有量で比べると、上位5位に入る金属も多数ある。レアメタル(希少金属)の高騰もあり、リサイクル家電・機器が、天然資源に乏しい日本の貴重な供給源として、注目されはじめている。