気温の寒暖差が刺激となって起こる鼻炎。医学的には血管運動性鼻炎とよばれる。急激な気温の変化によって鼻粘膜の自律神経に異常が起こり、鼻の奥の毛細血管が詰まって鼻の粘膜が腫れることで、くしゃみ、透明な鼻水、鼻づまり、せきなどの症状が現れる。風邪やアレルギー性鼻炎に症状は似るが、発熱は見られず、花粉症などとは異なり、目の充血やかゆみなどを伴わないことが特徴。秋から冬、冬から春など昼夜の寒暖差が大きな季節に起こりやすく、冷暖房による室内と屋外の急激な温度変化も原因となる。男性よりも女性に症状が出やすいといわれている。予防には、温度変化に合わせて体温調節しやすい服装にしたり、マスクを着用して鼻粘膜を潤し温めたり、ショウガやスパイスの利いた料理を食べて血行をよくしたりすることが効果的とされる。