自動車からの二酸化炭素(CO2)排出量の推計値を、市区町村ごとにわかるようにした地図。自治体の地球温暖化対策のための基礎データとしての利用や、一般の人のCO2削減意識の向上や理解に役立てることをねらって国立環境研究所が開発し、2009年7月にインターネット上で公開された。同研究所のサイト「環境GIS」から閲覧できる。マップは、1999年と2005年のCO2の総排出量と人口1人当たり排出量が、それぞれ1万トン未満から300万トン以上まで、0.5トン未満から3トン以上まで、7段階に色分けして示される。また、見たい市区町村をクリックすれば排出量の数値も表示される。自動車全般のほか、乗用車、貨物車の区別ごとの選択もできる。データに使われる推計値は、国土交通省が実施する交通センサスのデータと、各自治体内に登録された車両の車種ごとのCO2排出係数をもとに算出されたもので、サンプル数が少なく信頼性の低い自治体については、斜線などで区別されている。