年間60件近くの死亡事件が起きている児童虐待をなくすための民間による啓発運動。2004年9月に栃木県小山市で3歳と4歳の兄弟が父親の知人に暴行を受けた末、橋の上から川に投げ込まれて亡くなった事件をきっかけに、同市の「カンガルーOYAMA」という団体が子ども虐待防止を目指して05年から開始した。その後、NPO法人「里親子支援のアン基金プロジェクト」が協力、06年からはNPO法人「児童虐待防止全国ネットワーク」が総合窓口となり、内閣府や文部科学省、厚生労働省などの後援を得て展開している。シンボルカラーのオレンジは、温かさを象徴する色として選ばれ、「オレンジリボン憲章」として、子どもの命と心を守り、子育てを支援し、里親と施設の子育て支援を行い、地域の連帯を拡大する、という4つの行動指針を掲げている。講演会やパレード、シンポジウムなどのイベントのほか、寄付に応じたオレンジリボンのピンバッジや携帯ストラップ、シールなどを配布して、児童虐待防止の啓発活動に取り組んでいる。