40歳から74歳までを対象にした、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した新しい健診制度。生活習慣病の予防と医療費の削減を目的に実施される。2008年4月1日から開始。「特定健康診査・特定保健指導」の実施は、健康保険組合や国民健康保険を運営する市町村に義務づけられる。特定健診では、一般的な健診のほかに、腹囲とBMI(肥満指数、体格指数)が測定され、生活習慣病の有無や程度が検証される。BMIは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値。健診の結果、基準以上の検査値の場合、特定保健指導の対象となる。保健指導のレベルは、基準以上の検査値の数によって異なり、「積極的支援」と「動機付け支援」「情報提供」の3つに分かれる。たとえば、腹囲が男性85cm、女性90cm以上の場合、血糖値や血圧、脂質のうち2項目が基準以上の値だと「積極的支援」の対象になる。初回の面接で具体的な改善計画を立て、継続的な生活改善指導を受け、半年後に改善程度の評価が確認される。基準以上の値が1項目の場合は「動機付け支援」となり、初回に指導を受けたあと、半年後に評価を受けることになる。また、支援に該当しない場合は「情報提供」となり、生活習慣病を防ぐための資料が送付される。