東京都荒川区の日暮里駅と足立区の舎人(とねり)地区を結ぶ新交通システム。2008年3月30日に開業し、東京都交通局が運営する。コンピューター制御された無人運転で、5両編成の車両が営業距離約9.7kmの13駅を結ぶ。舎人地区は、交通網の整った東京都区部では珍しく、半径2.5km以内に鉄道駅がないほか、バスも幹線道路の渋滞で最寄り駅まで1時間以上かかるなど、「陸の孤島」とも呼ばれていた。日暮里・舎人ライナーの開業により、同区間の所要時間は約20分に短縮される。初乗り運賃は160円で、通勤・通学のラッシュ時には5分間隔で運行する。新交通システムは、バスと鉄道の中間に位置づけられる交通手段で、高架上の専用軌道を走行するため定時性が確保され、車輪はゴムタイヤなので快適な乗車が可能とされる。全国ではほかに、ポートライナー(神戸市)、ニュートラム(大阪市)、ゆりかもめ(東京都)などが営業中。