「環境にやさしい新交通システム」と「動く広告塔」の要素を取り入れて開発された、電動アシスト付きの自転車タクシー。騒音や排気ガスで環境を汚すこともなく、また細い路地でも走行できることから、バスや鉄道など公共交通機関を補完する交通手段として、観光コースなどで走行している。VELOとは、ドイツ語やフランス語、ラテン語では「自転車」を意味し、1997年にドイツの首都ベルリンで開発され、ヨーロッパを中心に世界中の都市に広がっている。日本では愛知万博(2005年)の会場内に登場し、NPO法人環境共生都市推進協会(VELOTAXI JAPAN)がVelotaxi GmbH Berlinによって公式に認定され、普及や全国の運行の管理・サポートを行っており、札幌、東京、那覇を含む22の都市で運行されている。乗車定員は2人までで、乗車料金は事業主体ごとに異なり、たとえば東京地区では初乗り500mまで300円で、100mごとに50円が加算される(小学生以下は初乗り200円で加算30円)。貸し切りも可能で、観光周遊コースを定額で一周する。