内閣府が2008年8月9日に発表した、水環境や水の利用、地球規模の水問題など、水についての国民の意識を把握し、今後の施策の参考にする目的の世論調査。全国の成人男女3000人を対象に08年6月に個別面接を実施し、1839人から回答を得た。その中で、飲み水について複数回答で尋ねた結果では、「水道水をそのまま飲む」のは37.5%と4割に満たず、「浄水器を設置」32.0%、「ミネラルウオーターを購入」29.6%、「一度沸騰させて」27.7%など、質へのこだわりが明らかになった。普段の生活での水の使い方では、「ある程度節水して使っている」「まめに節水して使っている」を合わせた「節水している」が、01年の前回調査から7.5ポイント増えて72.4%と7割を超え、水を大切にする意識の高まりをうかがわせた。「節水している」と回答した人に複数回答で心がけている面を聞いたところ、「風呂」71.2%、「洗濯」55.6%、「洗面」50.3%などが上位に入った。また、地球規模の水問題への意識では、68.2%の人が「気候の不安定化による洪水や土砂災害の頻発」を地球温暖化による身近な水問題として挙げ、世界的な水問題への解決には「日本の援助や協力が必要」との回答も、前回調査より7.9ポイント増えて92.1%となった。