青少年の性に対する意識や態度、経験などを明らかにし、社会的背景などとの関連を検討するために、財団法人日本性教育協会が行っている調査。中学生、高校生、大学生および専門学校生を対象に、1974年からほぼ6年に一度のペースで継続的に実施している(中学生の調査は87年から)。調査は、多様な地域性を考慮して、大都市、中都市、町村から調査地域と学校を選定し、学級を単位とする自記式集合調査法で行われる。調査項目は、デート、キス、性交、マスターベーションなどの経験の有無と、初めて経験した年齢、性に対するイメージ、セクシュアルハラスメントやデートバイオレンス(デートDV)など性的被害経験の有無、性知識への関心や情報源など。2011年10月から12年2月にかけて、全国11地点の約7700人を対象とした第7回調査を実施。12年8月4日に公表された第1次報告によると、性交経験率は、男子大学生54%(前回61%)、女子大学生47%(前回61%)、男子高校生15%(前回27%)、女子高校生24%(前回30%)と男女ともに減少。第1回調査開始以来、一貫して上昇傾向にあった女子の性交経験率が初めて下落し、男子は1993年、女子は99年の水準に下がっている。同様にキスの経験率も、大学生と高校生のいずれも男女ともに減少した。