絶滅の恐れのある野生生物の種のリスト。日本に生息、生育する野生生物について、種の絶滅の危険度を評価して、すでに絶滅したと考えられる「絶滅」、人工での飼育・栽培下のみで存続している「野生絶滅」など、8区分に分類している。環境省が作成、公表し、これに基づいて、冊子「日本の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータブック)」がまとめられる。2007年8月、環境省は、02年度から進めていたリストの見直し作業の終了を発表。新リストでは、国の天然記念物、ジュゴンの生息数が50頭に満たないとして、絶滅の恐れがある「絶滅危惧」の中でも、最も危険性の高い「1A類」に指定されたのを始め、3155種が掲載され、旧リストから延べ461種が増えた。「レッドデータブック」は、もともと国際自然保護連合(IUCN)が、世界規模での野生生物の状況をまとめたもので、環境省作成のものは日本版に当たる。1966年に初めて発行した際に、最も危機的な状況にある生物についての解説を、赤色のページに掲載したことからこの名前が付いた。