高齢者や障害を持つ人などを顧客として迎えるときのサービスや介助技術を身につける民間資格。NPO法人日本ケアフィットサービス協会が認定を行っている。食事や入浴などの介護技術を要するホームヘルパーとは異なり、比較的元気な高齢者を対象に、買い物や交通機関の利用などの際に相手の立場に立ち、必要な支援を提供するというもの。車いすの操作やつえを利用している人の誘導方法などの具体的な技術習得とともに、「もてなしの心」を学ぶ資格。バリアフリー対策などハード面の整備は各方面で進められているが、利用する側をフォローするソフト面の充実をはかるためにサービス介助士の資格を取得する企業が増えている。特に公共施設や交通機関、ホテルや旅行業界などのサービス業を中心に導入が進んでいる。2010年6月時点では、小学生向けの4級と中学生や高校生、専門学校生向けの3級、一般向けの準2級、2級の4レベルがあり、特に2級は、職場などで介助技術を実践したい人を対象に実施されている。2級の場合、通信講座で課題を提出し、2日間のスクーリング(実技教習)を受け、検定試験に合格すると認定書が授与される。また、サービス介助士がいる事業所などは、「安心のサービス介助士マーク」を掲示することもできる。なお、日本ケアフィットサービス協会では、10年度中にさらに上級の1級の開講を予定している。