全国教室ディベート連盟と読売新聞社が主催し、毎年夏に開催している「全国中学・高校ディベート選手権」の略称。全国8地区から予選を勝ち抜いた中学校、高校が、「ことばのスポーツ」とも言われるディベートの日本一を目指す。中学校、高校では異なるテーマが与えられ、対戦する各校が肯定側・否定側に分かれ、1チーム4人の選手がそれぞれ、立論・質疑・第1反駁(はんばく)・第2反駁の各ステージを担当。制限時間の中でルールに従って討論し、論理的思考力とコミュニケーションスキルを競い合う。全国教室ディベート連盟(NADE National Association of Debate in Education)は、学校教育にディベートを普及させ、健全な市民社会を構築することを目的として1996年に結成(2004年にNPO法人化)。同年、第1回目となるディベート甲子園を開催した。10年8月7日から9日まで、第15回目となる大会が東京都文京区の東洋大学で開催され、中学校24校、高校32校が参加した。テーマは、中学校が「日本はペットの売買を禁止すべきである。是か非か」、高校が「日本は積極的安楽死を法的に認めるべきである。是か非か」。岡山県の岡山白陵中学校と京都府の洛南高等学校が優勝に輝いた。