国土交通省四国運輸局が開発を進めている、津波対応型の救命艇。2012年9月に開発を発表し、13年3月に試作艇を公開した。大きさは、長さ8.4メートル、幅3メートル、高さ3.1メートルで、ビルの屋上などにも設置ができる。東日本大震災での最速の津波を想定して造られており、激流の中でがれきなどに衝突したり、下敷きになった場合でも、耐えられるだけの強度を持っている。津波によって沖に流されることも想定して、位置情報を発信できる設備も搭載されている。座席定員は25人で、最大35人まで搭乗が可能。また、1週間以上の食料や飲料水、医薬品、乾電池なども常備されている。耐用年数は40年以上で、価格は数百万円になる見込み。13年3月中に安全性や機能性のガイドラインを作成する予定。また、13年6月末まで高知市内で一般公開も行う。