アメリカのニューヨーク市内の小中学生が集めた1セント硬貨(ペニー)を、ロックフェラーセンター内の道路に敷き詰める、年末恒例となった行事で、12月31日まで展示される。アメリカの市民運動団体「コモン・センツ(Common Cents)」が主催する。2007年は17回目の開催となり、およそ1億枚(1億1200万円相当)が、幅約10m、長さ約50mの範囲に集められた。お金の価値への理解や、相互扶助の大切さを伝えるのが目的で、展示後は、子どもたちが選んだ環境団体や福祉団体などに寄付される。アメリカ国内では、06年に、金属価格高騰の影響で、1セント硬貨の製造原価が額面を上回ったことなどから、ペニー廃止を盛り込んだ法案が議会に提出されたり、硬貨を溶かして地金に変えることを禁止し、違反した場合は厳罰にする規則の導入が検討されたりした経緯もある。